| 9.食品の影響で薬の効果が弱くなるって本当?・・・ |
Aさんは血栓症治療薬のため抗凝血剤のワルファリンカリウムを服用していました。このワルファリンカリウムは血液が固まって血管が詰まるのを防ぐための薬で、静脈血栓症や心筋梗塞、肺塞栓症などの治療・予防に使われます。Aさんの場合、最初は1回1r錠を1錠服用していました。医師は毎回トロンボテストという血液の固まりやすさをみる検査をして薬の量を決めていたのですが、数ヵ月後には1回1r錠を5錠まで服用するようになっていました。薬剤師が現在飲んでいる他の薬との飲み合わせによりワルファリンカリウムの効果が弱くなっているのではないかと考え調べてみましたが、特に問題はありませんでした。そこでAさんに詳しく話を聞いてみると、ビタミンKを含む健康食品を飲んでいることが分かりました。つまり、この健康食品の影響でワルファリンカリウムの効果が弱くなっていたのです。薬剤師は、健康食品の摂取を中止するようにAさんに伝えるとともに、この状況を医師に報告し、薬の量は元に戻りました。このケースの場合、ビタミンKをたくさん含んでいる納豆、青汁、モロヘイヤのスープ、ほうれん草などの取りすぎにも注意する必要があります。このように食品が薬の効果に影響を及ぼす事例も少なくありません。 |
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| 10.咳止めを飲んだら、手の振るえが止まらない・・ |
風邪をひいて咳止めを処方してもらったDさん。突然薬局に電話があり、「薬を飲んだら手の振るえが止まらなくなった。」との訴え。咳止めには、咳中枢をブロックするタイプや気管支を広げるタイプなどいくつかありますが、この事例で問題になったのは、気管支を広げて咳を止めるタイプの塩酸プロカテロールという薬でした。このタイプの咳止めは、もともと気管支を広げる作用がある反面、心臓にも働いて、動悸がする、脈が速くなる、指先がビリビリする、手足が振るえるなどの症状が出やすい薬でもあります。但し、こういった症状は個人個人で感じ方が違いますし、すべての人に出るわけでもありません。Dさんは、手が振るえる症状が強く出てしまったのです。このケースの場合は、薬を中止し、違うタイプの咳止めに変更してもらうことで解決しました。
このように、普段と違う症状や何か変わった症状が出たら、「病気のせいだろう」などと我慢せずに、医師や薬剤師に相談しましょう。 |
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